ZERO AUDIO初の完全ワイヤレスイヤホン「TWZ-1000」を購入しました。
AmazonMusicアンリミテッドやSpotifyといった音楽の定額サービスを使い始めたこともあり、ヘッドフォンの利用が増えたのですが、改めて感じるのはコードがポケットの中でグチャグチャにからまる事の煩わしさ・・
ポケットからサッと取り出して楽に装着したい。
10年以上前(2000年代後半ごろかな)に一度ワイヤレスイヤホンを買ったことがあるけど、充電はめんどくさい、接続は不安定、音量が小さく聞こえづらいと、とても実用に耐えられなかった記憶がありますが、最近はAppleのAirPodsを代表にスマートな感じの製品がたくさんあるので、そろそろワイヤレスのヘッドフォンも実用に耐えられるのでは?と思い探してみました。
目次
1万円代で購入できる高性能ヘッドフォンTWZ-1000
Amazonでいくつかワイヤレスのヘッドフォン製品を見比べると、だいたい価格と性能は以下のような関係にある傾向だという事が判ってきました。
グレード | 価格帯 | 性能 |
---|---|---|
梅 | 5千円~1万円 | 価格と性能のバランスが最良、とりあえずお試しでよいならこの価格帯 |
竹 | 1万円~2万円 | 性能面と音質面の両方を取りに行くならこの価格帯 |
松 | 2万円以上 | 有名音響メーカーブランドの製品、性能+音質+高級感 |
とりあえずお試しでと思って探していたのですが、1万円以下だと音質面でネガティブなレビュー書き込みもあり、イマイチ1つに絞り込めず・・・
そこで、1段上の1万円台で探し直したところ、ようやく性能面でも申し分なさそうな製品として絞られたのがZERO AUDIOの「TWZ-1000」です。
2018年12月ごろに発売されたばかりで、Qualcomm社の最新チップQCC3026を搭載しており、通信技術としてはBluetooth® 5.0に対応、データ圧縮技術にはQualcomm® aptX™ audio対応等。現時点で最新の技術・フォーマットを盛り込んでいるとのことで、購入に踏み切りました。
TWZ-1000の箱・外観
▼箱は右わきから、パカッとマグネット式で開閉する箱になっています。
▼箱を開いたところ。イヤホン本体と充電ケースが見えています。
TWZ-1000の付属品
▼イヤホンを取り出したところ。既にイヤーピース(Mサイズ)、シリコンカバー(XSサイズ)が装着済みになっています。
▼充電ケースを取り出したところ
▼シリコンカバー(S/M/L)、イヤーピース(SとL)あと充電ケーブル(USB-A端子→microB端子)が付属しています。充電器は付いていないので家に余っているスマホの充電器やパソコンのUSB(USB-A端子)につなげる必要があります。
シリコンカバーとイヤーピースはイヤホン本体に初めから装着されている物を含めると以下のようになります。
イヤーピースのサイズ:S/M/Lの3種類(Mは本体に装着)
シリコンカバーのサイズ:XS/S/M/Lの4種類(XSは本体に装着)
TWZ-1000の充電ケース・ペアリング(接続)はあっという間
▼ケースを開けたところ。イヤフォンを外すとすぐにペアリングが始まります。すばやくイヤフォンを耳にいれると気だるい感じのおねえさんの声で「True Wireless Zero」→「Looking for devices」→「 Connected」と喋ってくれるのが聞こえてBlueTooth機器(自分はiphone)と接続したことを教えてくれます。
▼イヤフォンをケースのくぼみに近づけると磁石の力で吸い寄せられるようにして所定の位置に収まります。ケース自身の内臓電池によりイヤフォンの充電が始まります。
▼イヤホンだけの外観
▼充電ケース側の端子はmicroB端子になっています。ラバー製のカバーで普段は塞がれています。micro-B端子は普及している端子の形状かとは思いますが、さすがにちょっと古いかも。今ならUSB TYPE-Cを採用してくれた方が良かったかも。
最長28時間音楽再生が可能
イヤホン単独での連続音楽再生時間は最長7時間です。充電ケース込みで28時間まで再生可能ということで、ケース単独でもイヤホンを3回はフル充電できることになります。
TWZ-1000の使用感・音質
まず、初めて聞いたときは、低音域がしっかりした音だと感じました。ただ2~3日使っているうちに低音域の突出感は消えて、改めてよく聞いてみると中・高温域もクセがなく聞こえるようになり、総じてフラットな音作りと感じました。
また、イヤーピースとの兼ね合いもあると思いますが、密閉間が強いこともあり音の解像度が高く感じます。開放型のイヤフォンから乗り換える人にとっては、今まで聞こえてなかった音まで拾えるようになら明らかに音質の向上が体感できるかと思います。
イヤホンの装着感
標準で装着されていたMサイズのイヤーピースでも自分にとっては大きかった様です。耳につけた時の密閉感が強すぎて自分の脈の音が聞こえてくるような違和感がしたのでSサイズに変更しました。
Sサイズにすると密閉感は若干下がります。ただし緩いという事はなく、イヤホンが耳からずり落ちるような事は一度も無かったです。
イヤホン本体はIPX5の防水仕様なので水洗いも可能
イヤホン本体は「電気機械器具の外郭による保護等級 (IPコード)」規格のIPX5相当の防水仕様です。IPXとは防水性能を表す等級で、IPX5は防水性能の5等級目ということを表します。
水道水ですすぐ程度なら余裕でOKです。ただし3分以上の長時間水に浸けるとか、強い水流にさらすのは等級を超えるので故障の危険があります。
保護等級 内容 0級 特に保護がされていない 1級 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形) 2級 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形) 3級 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形) 4級 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形) 5級 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形) 6級 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形) 7級 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
なお、電源ケースも防水仕様になっておりIPX3相当です。
【トラブル】左のイヤホンだけ接続が切れる現象
3週間使用してみて遭遇したトラブルは「左のイヤホンだけ接続が切れている」という現象で、3回ほど発生しました。
(追記:その後1か月たちましたが接続は安定し、以後途切れる事象は発生していません。)
1回目のときは左のイヤホンの電源を入れなおしたらすぐに復帰ましたが、2回目・3回目では電源入れ直しではうまくいかず、iphoneとペアリングし直しても右のイヤホンだけしか聞こえない状態となり、ラチがあかずマニュアルを読んで、工場出荷設定に戻し再度iphoneとペアリングすることで正常な状態にもどりました。
なんか接続まわりでトラブったら工場出荷設定に戻しちゃうのが手っ取り早いです。
工場出荷設定に戻す方法
公式ツイッターが動画付きで載せています。
#TWZレポート <2>
正常に動作しない場合に『工場出荷設定に戻す』方法
❶ケースに入れ
❷約4秒左右のボタンを長押し
❸青LEDが一度点灯したら
❹取り出して
❺素早く点滅したら
❻左右の上部を近づけ
❼点滅が消えたら
❽スマホ→設定→BT→本機接続履歴→削除
❾改めてペアリング#TWZ1000 #ZEROAUDIO pic.twitter.com/uJ8n0u2NBh— ゼロオーディオ ZEROAUDIO.jp (@ZERO_AUDIO) February 8, 2019
マニュアルには以下のように記載されいます。
- 本機を充電ケースにセットし、充電中にMFBボタン(R,L両方)を約4秒間押し続けます。LEDリングが一瞬消灯した後、一度青く点灯し工場出荷時の設定に戻ってすべての機器登録(ペアリング)情報が削除されます。
- 本機を充電ケースから取り出してLEDリング(R,L両方)が素早く点滅したことを確認し、本機左右の上面(MFBボタンのある面)をぴったりくっつけます。
- LEDリング(R,L 両方)の点滅が止まったことを確認します。
- 本機とBluetooth機器とを再ペアリング(再接続)するには、Bluetooth機器の接続履歴から本機の登録をいったん解除する必要がありますのでご注意ください。その後は左記「3.BluetoothR機器に接続する」の手順に沿ってペアリング、Bluetooth接続が可能になります。
まわりの声
▼低音域が強力だという感想はよく見かけますね。ペアリングも早い。
でも、すぐにペアリングできたのは大きい。ほかのモデルではなかなかペアリングできず苦労したものがあったので、実際に音が聴けてよかった。買うとしたらたぶん4月。それまでじっくり悩みましょう。 #TWZ1000 #ZEROAUDIO
— はみと (@hermit7366) February 19, 2019
TWZ-1000は装着感がパネェです。
MOMENTUMより遮音性が高く、実運用面で途切れやノイズがないなら完全ワイヤレスとして言うことのないモデル。
在庫復活したら試してみようかな。 pic.twitter.com/eeY4N5hlwo— 音a-Holic@Mano (@oto_a_Holic) February 16, 2019
▼耳にはめたときの様子
ちょっと早いけど、しごおわ!
帰りはTWZ-1000でヽ(*´∀`)ノ pic.twitter.com/GPey9jAapY
— たかひろ (@Takahiro_ear) February 7, 2019
さいごに:実用に耐えるか?→耐える!
10年近く前に買ったワイヤレスイヤホンはまったく実用に耐えませんでしたが、今回の「TWZ-1000」は実用に耐えます!。今までバング&オルフセン社の開放型のイヤホンを使っていましたが、今回を機にTWZ-1000に乗り換えました。
充電・電池の持ち:
イヤホン単体で7時間、ケースからも約3回分の充電が可能なのでまったく問題なし。
接続・ペアリングの速さ・安定:
ケースから外せば自動的にペアリング開始、すぐに使える。使用開始直後の3週間程度のうちは、ターミナル駅とか人が多い場所で接続が切れる経験があったが、その後接続が切れる経験なし。安定してきた。
この辺は今後のファームウェア更新でも改善してくるかと思います。
装着感:
デフォルトで付いているMサイズのイヤーパッドは私には圧迫感が強かかったので、Sサイズに変更したところ大分軽減しました。しばらく使っているうちに圧迫感を感じなくなりました。
耳からずり落ちるような心配は一切無かったです。軽く走るぐらいの振動でもまったく問題なし。
音質:まったく問題なかった。初めは低音域がよく聞こえるという印象があったが、暫く使うと中・高音域との繋がりも良くなってきます。
ケースの大きさ:
冬のアウターのポケットに入れるぐらいならまったく邪魔にならず。ただし今時の製品としては平凡なほうかも。